<<<中子News>>> [’2005年新春号]

  1. 2005年、 新たな年に向けて
  2. 中越地震被災会員企業への訪問
  3. JACT秋季大会出席報告
  4. その他


2005年、 新たな年に向けて

 今年が良い年になるかどうかは年初の計にあると思います。
 自動車の北米での大幅な伸びがあり、建設機械も中国、北米で伸び続けています。
どちらも中子のエンドユーザーであり見通しは明るいといいたいのですが、グローバル市場イコール海外生産という図式であり、国内での中子の大幅な増産が期待できる状況ではなさそうです。
伸び悩む国内で効率よく経営を続けるためには、顧客の様々な期待にいかに応えられるかが課題だと思われます。 
 今までは、QCDという三文字でしたが、これにS(安全)という文字が加わり、国内で培ったQCDを不安全というリスクで失わないように努力していく必要があります。
 産業事故の発生を未然に防ぎ、自然災害があっても最小限の被害で済ませ、速やかに復興できるような体制を整えたいものです。
 今年一年が未来に続くための一歩となりますように願っています。
太田仙一郎会長


中越地震被災会員企業への訪問

がけ崩れ復旧作業現場
 年の瀬もおしせまった12月19日20日に「どうしても年内にはお見舞いを」との思いで急遽ではありましたが新潟県の会員2社を訪問させていただきました。(ここは豪雪地域で実際1月10日頃には積雪160cmにもなっていました)以前より指摘されている「東海地震」は何時来てもおかしくない状況にあり、東海地区の同業者に地震対策の参考になればとの思いもありました。

 鞄研シェルモールドさんではマシンが20cm程度ズレたほか、砂補給用の塩ビパイプが落下、懸念されていた金型ラックからの金型の落下は無く工場としては被害は少なかったとのことでした。特に地震対策もしてなく、マシンは直置きでアンカーボルトでの固定はされていませんでした。砂は2階に置いてあり、各マシンへは塩ビパイプで供給しているので、フレコンの落下も無かった。被害が少なかったのは地盤が固くしっかりしているのではないかとのことでした。

 困ったことは、情報が入って来ないこと、従業員の安否、停電、電話が不通になってしまったことなどです。連絡手段は携帯電話のメールが役立ちます、通話はなかなか繋がりません。電池が切れると充電が出来ない、電池を買いたいが品切れ状態、実際に通電されたのは3日後のことでした。道路と橋がかかっているところに段差が生じ通行出来なくなったことと、伝言ダイヤルの活用を周知しておくことも必要かと。

注意しなければいけない事として、復旧点検の時はマシン・設備が動いても安全であることを再度確認してから行うことが二次災害の発生防止につながることを強調された。
燕市の燕シェルサービス鰍ウんも被害は無く一安心致しました。
両社で共通して言えることは、上を軽くすること、頭でっかちにならない事、また、ロッカー、書庫類は倒れ対策をすることでした。

 がけ崩れ現場の小千谷市から山古志村を中心とする一帯は皮肉にも錦鯉の一大産地(100から150軒が凝縮していた)であることが広く知られるようになった。養鯉業が地震によって被った被害は血統の良い親鯉や35年かけて開拓した池が一瞬に全滅した。この光景を目の当たりにした。全国の業者も応援を続けている。それはビジネスを超えた日本の貴重な文化だからだろう。
被災された方々の一日も早い復興を祈りつつご報告させていただきます。

株式会社 日研シェルモールド
住所:新潟県小千谷市片貝町626-9番地
        TEL:0258-84-2434
代表取締役 品田正明氏 工場長 品田明憲氏
燕シェルサービス株式会社
住所:新潟県燕市大字長所1033番地
TEL:0256-63-7878
代表取締役 岩野 弘氏


JACT秋季大会出席報告

 平成16年度秋季大会は、11月18日19日の2日間高岡市で開催されました。

 1日目の講演会は、高岡駅前「ウイング・ウイング高岡」にて9テーマの事例発表がありました。
IT技術の発達に伴い「湯流れ、凝固変形シミュレーションによる解析」「3次元CADデータから直接型を彫り2週間で鋳物を作る2 Weeks Casting」などが紹介されました。
また、JACTの角田専務理事から「鋳造業界が活用できる技術開発施策について」の概要説明があり活用方法については各地方の経済産業局へ問い合わせて下さいとのこと。高岡という土地柄「伝統工芸鋳物の今昔と鋳物師のこころ」と題して「伝統工芸士」の講演もありました。

 2日目の工場見学会は、富山県の代表的な5企業を2班に分かれての見学コースで設定されました。1班はコマツキャステックス兜X見工場と潟ネダアドキャストを、2班は葛熕Xメタル、釜V子製作所、葛ヲ和製作所をそれぞれ貸し切りバスで回りました。

 コマツキャステックス鰍ヘ大型建機用鋳鋼製品の需要が多く現在フル稼働の状態。鋳鉄品は海外調達で対応している。環境問題にも取り組み、産業廃棄物の90%以上を再利用されていました。

 潟ネダアドキャストは明治維新前から創業している歴史のある工場で、銅合金製寺用仏具の砂型鋳造から、昭和に入りアルミ家庭用品、その後ロストワックスにて香炉や花器の製造を開始。ステンレス精密鋳造・チタン合金・クロム合金・マグネシウム合金を手掛け、蝋型鋳物その他で長年培ってきた技術によって特殊鋳鋼などの高級化を実現。最近では、CADやRPおよび湯流れ・凝固シミュレーションなどのIT技術を精密鋳造技術に積極的に取り入れ、試作用鋳物を2週間で製造する「2weeks casting」を始めたとのことです。
平成5年、6代目となった現社長は同年(財)素形材センターより第9回素形材産業技術賞を受賞するなど、精密鋳造技術のさらなる向上進歩のために努力を続けられていました。

氷見フィッシャーマンズワーフにて
「ひみぼうず」


その他

人事動向
新東工業鰍フ担当者でした成瀬英次氏は昨年7月品質保証グループに。
当会担当は、中子機関連 新東エンジニアリング 中子設備事業部長 菅野敏男氏が引き続き担当。
新中子プロセス"ライトコアー"は順調に段階を踏んでいるとのこと。

会員情報
三重県シェルモールド工業会の第30回定期総会が2月12日(土)に桑名市民会館にて開催されます。
厳しい状況ですがご盛会をお祈りします。

統合・合併
ダイハツ金属工業鰍ニ諏訪工業鰍ヘ事業統合、合併し、新社名潟_イハツメタルとして2月1日よりスタートする。
本社 兵庫県川西市東久代2丁目1-13