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<<<中子News>>> [’2003年秋号]
- 第10回定時総会開催
- 新会長挨拶
- JACT秋季大会岐阜で開催
- 韓国視察報告
- 各地の状況情報
- 「国内鋳物価格、値戻し」の動きについて
第10回定時総会開催
去る、10月10日に愛知県名古屋市「名古屋ダイヤビルディング会議場」に於いて第10回定時総会を開催致しました。 当日は社団法人日本鋳造技術協会から角田悦啓専務理事のご臨席を仰ぎ、遠くは北海道からのご出席を得ての開催となりました。 平成5年4月創設以来10周年と区切りの総会となり役員改選を含め上程した議案を満場一致で可決承認いただき新役員によるスタートをきることとなりました。
会長には泣ニオンパーツ工業の太田仙一郎氏、副会長は潟}ルタシェルサービスの田代孝之氏と黒龍産業株I宜田重春氏が選出され、前会長であるクロタ精工蒲髢リ春男氏と常任理事の鰹シ下工業松下忠一氏は顧問を委嘱され引き続き当会を支えていただくこととなりました。
議事終了後に退任の挨拶にたった鈴木前会長は「発足時には事務局が全国を訪問し趣旨説明し協力を得てスタート出来た。時が経過するにつれて退会者が出てきたことは残念だが10年の長きに亘りご支援いただいたことに感謝をする」とのべ「次期会長のもと発展を期す」とエールを送り締め括った。
総会に先立ち施設見学会としてトヨタ博物館を見学致しました。ガソリン自動車が誕生した19世紀から約100年間の自動車発展史を実用車を中心に体系的に展示・紹介され、2階の欧米車コーナーには、1886年ベンツ三輪車を起点に豪華な欧米車が展示されていました。総会終了後の懇親会は名古屋ターミナルビル20Fの中国料理「頤和園」にて開催し、紹興酒をくみかわし再会を楽しんでいました。
新会長挨拶
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| 会長 太田仙一郎氏 |
この度の第10回の定時総会に於いて、会長に推挙をいただきましたことは身に余る光栄と感謝いたしております。
しかし、わたくし浅学非才にして誠に重圧を感じております。 前会長鈴木春男氏同様に公私とも皆様方のご指導の程宜しくお願い致します。前会長のご努力により日本鋳物中子工業会が設立がなされたことは皆様方の承知するところと思いますが、設立当時からすれば隔世の感があり、日本の経済も一変し、鋳造=中子も日本より海外へシフトされて行く中での工業会をどの様に運営をしてゆくのか一抹の不安を禁じえません。 しかし、先輩達の意志を無駄にすることなく全国の同業者全員が集い会える情報発信の場にしたいと思います。 同業者が困っている環境問題、品質の向上など互いに知恵を出し合い知っている事を教え合いレベルの向上に努めたいと存じます。 "植物は栽培により成長し、人間は教育により人となる"と申します。お互いに頑張りましょう。
JACT秋季大会岐阜で開催
平成15年度秋季大会は11月20、21日の2日間岐阜県で開催されます。
1日目の講演会はJR岐阜駅前「グランパレホテル」で開かれ、各種欠陥対策など現場的なテーマと新開発技術を取り上げて報告されます。
2日目の工場見学会は2コースに分かれて岐阜県内の代表的な鋳物工場を見学する予定です。
1班は、潟}ツバラ関工場、関鍛治伝承館、美濃工業轄笆{工場を、2班は、ヤマザキマザック椛蛹製作所、関鍛治伝承館、中日本ダイカスト工業渇ツ児第1工場をそれぞれ見学することになっています。
韓国視察報告
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| 叶i興鋳物正門の上には取鍋が |
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| 純銅で出来ている「羽口」 |
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去る10月31日から11月2日までの3日間、韓国の仁川・ソウルを視察訪問しました。 今回の視察は日本鋳物中子工業会の10周年記念事業として企画したもので参加者は10名、通貨危機を乗り越えて躍進する韓国の実情を視察することができました。 仁川廣域市の京仁鋳物工団内にある「叶i興鋳物」は従業員80人で2,000t/月、現代自動車の足回り部品を主に鋳造から塗装までおこなっていました。この鋳物工団内には100社ほどの鋳物工場があるとのことでした。最近は中国の価格に押され気味で今後の大きな課題の一つとなっています。 同じく仁川廣域市にある「ソウルエンジニアリング梶vは製鉄所用純銅製品の専門工場で従業員150人、世界を股にかけてシェア20%更に世界一を目指している職人集団、韓国有数の中小企業でした。
翌日の視察は北朝鮮と38度線を挟む休戦地帯を間近にのぞむ臨津閣にある「自由の橋」「望拝壇」「平和のベル」などを見学、オードゥサンの「統一展望台」で望遠鏡を覗くと、北朝鮮の宣伝村、金日成史跡館、人民学校、対南放送基地など住民及び軍人の活動、農民の姿ほか、北の山野と交通手段などが鮮明に見えるとのことでしたが当日はあいにくと視界が悪く見ることができませんでした。しかし資料などで南北分断の現実を実感することができました。
ソウル市内は車の渋滞が激しく、特に朝夕のラッシュ時はたいへんでした。郊外への道路は整備されており高速道路と見違えるほどでした。韓国料理にも大満足して一行は帰国の途に着きました。
各地域の状況報告
先の常任理事会では、出席役員から各地の現状報告と意見交換が行われました。
関西地区、大阪は相変わらず減少しているようです。 岡山地区は微増、大手自動車メーカーは海外へシフトするため協力会社のウエイトを減らして欲しいとの要望がある。 情報交換の場を増やして協力し合っていきたい。
静岡地区は前年並み。二輪メーカーは東南アジアへシフトするため今後大幅に減少するところもある。自動車の軽量化に伴いダイカストに移行している。
また、親会社の指導で安全管理活動に取り組んでいるところもあり、全体的には減少傾向にある。
東海地区、愛知県は、変化はあまり無いが機種の変更に伴い大幅に減少する物もある。仕事はあるが値段は厳しい。
三重県は全体的に落ち込みが激しい。鋳物の町桑名の鋳物屋は1/10に減少している。工業会の会員で定時操業出来るのは5割以下、半日操業又は休業の状態、若い人を対象に研修会を実施する予定。取引先の落ち込み、量産品は中国との競争、多品種少量の仕事が多く今後の対応を迫られている。
「国内鋳物価格、値戻し」の動きについて
ここ数年、景気低迷と中国への製造移転に伴い、銑鉄鋳物業界各社はコスト低減を余儀なくされてきました。 しかし、今年に入り原材料銑鉄、鉄スクラップ、コークスなどが相次いで値上がりしたため、日本鋳物工業会や他の鋳物工業組合で「鋳物価格の値戻し」についての願い書きが相次いで出されています。
経済のグローバル化という中にあって、鋳物の海外調達も頻繁に行われてきていますが、日本国内でなければできない鋳物に対するこうした動きは妥当なものと考えられます。 中子の原材料であるレジンやガス等の光熱費も値上がりしている我々の状況も踏まえ、こうした銑鉄鋳物業界の動きには様々な意味を含めて引き続き注目していかなければなりません。
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