<<<中子News>>> [’2002年早春号]

  1. 挨拶
  2. 『第8回定時総会開催』
  3. JACT懇談会・講演会にて
  4. (財)素形材センターより
  5. 新しいバインダー「GMBOND」


挨拶
会長
会長 鈴木春男
 平成14年も2ヶ月が経過しようとしていますが今年こそはと腹帯を締め直してみえることと存じます。
 前年に続き厳しい状況の年明けとなりました。昨年は思いもしなかった事件が秋に多発し、私共の事業にも間接的であるものの大きな影響を与える結果となり、現在もその延長線上にあるのであります。地球上の出来事が瞬時にして自らの目で見、耳で聞くことの出来る世の中であります。情報過多で的確な判断が一層求められる今日だと思います。
 昨年福岡での総会には不況時にもかかわらず熱心な会員のみなさんに多数ご出席を得まして無事終了しました。九州地区の皆さんお世話になりました。マナ精密さんの見学も実り多いことであったと思います。組み付け中子等は大変参考になりました。私共は高品質の鋳物製造に重要な一翼を担っています。どんな時にも品質第一、信用第一であります。知恵と汗と忍でこの難関を越えようではありませんか。
 今年もどんな事があるかもわかりませんが、秋に予定している総会には元気でお会い出来ることを楽しみにしています。がんばりましょう。ご健闘を祈念します。


『第8回定時総会開催』

総会の様子マナ精密鋳工説明
総会風景
マナ精密鋳工
マナ精密鋳工鰍ノて説明を受ける

 去る、11月16日に福岡県福岡市の「山の上ホテル」に於いて第8回定時総会を開催いたしました。当日は社団法人日本鋳造技術協会から翁川良一事務局長をお招きし、遠くは北海道から九州まで45人の参加を頂いての開催となりました。
 事業報告並びに計画、決算予算の承認に引き続き当工業会が社会的に認知されるに伴い対応する事務局体制を整えるため会則改訂を行いました。
 事務局の固定化と担当役員を専務理事とする人事を役員改選時と同時に選出しました。
 同時開催の工場見学会は、嘉穂郡の「マナ精密鋳工株式会社福岡工場」を訪問いたしました。設立は昭和35年で松下冷機鰍謔阨ェ離独立。松下電器と松下冷機の折半出資によるもので、本社工場は藤沢市に福岡工場は昭和48年に完成しました。
 現在では海外にも技術援助しシンガポール・マレーシア・中国は無錫にも進出しています。電機部品、自動車関連、建設機械、公共関係と幅広い分野を手掛け、価格競争の激しい中、鋳造工場の存続をかけて製品の品質、精度の向上、コスト削減に取り組んでいました。
 翌日は天候にも恵まれ見学会は、福岡ドーム周辺、太宰府天満宮では菊の展示会も開催され、予定通り見学し、福岡駅にて解散いたしました。


JACT懇談会・講演会にて
 平成13年12月7日恒例のJACT会員懇談会が東京品川の日立金属で行われ、「鋳物産業の今後の動向」として株式会社日立金属取締役・主幹コンサルタント石原安興氏より講演があった。
 我が国の鋳物産業の現況を把握し問題点を明確にし、対応策を検討するものであった。
 コストダウンでは、技術の見直しをはかり、QC活動、TPM活動の再活性化を。教育は計画通りしているか、また、無駄な工程の排除として、押しなし、バリなし、熱処理なしなど。不良の低減では社内外の不良の低減を、マシンのスピードアップ、サイクル時間の短縮等があげられそれぞれの取り組みかたの説明があった。

我が国の鋳物産業がこれからやるべきこととして、

1. 科学的に攻めて、更なる原価低減
2. ITを取り入れた革新的原価低減
3. 他社、他国が出来ない新製品開発
4. 部品メーカーと組んでのモジュール化
5. ITを使った開発、生産のスピードアップ
6. 他社、他国が出来ない新技術開発
7. 技能、技術の伝承
8. 地球に優しい環境対策

以上8項目をあげられた。


(財)素形材センターより

平成13年度素形材産業の環境・省エネ対策の推進事業計画「素形材LCA(Life Cycle Assessment)の構築に関する調査」の依頼がありました。
 目的としては、素形材企業はライフサイクル全般において省資源、省エネルギー、低エミッションに配慮して、低環境負荷のものづくりを進めなければならいない。そこで素形材のLCAモデルを構築するというものです。現在、鋳造工程を、溶解、造型、注湯、型バラシ等の単位プロセスごとのインプット、アウトプットに関する原単位を鋳造業の方々の協力を得て進めているが、外製されることの多い中子に関するデータも必要と云うことから、当工業会へも協力の要請がありました。
 これに対応するべく事務局としては、役員企業4社で調査データを提出しました


新しいバインダー「GMBOND」

 昨年のJACT秋季大会で発表されたもので、この粘結剤は、精製された天然製品のプロテインをベースにした鋳物砂用粘結剤GMBONDについて、GMと締結しているHormel Foodsが報告を行った。
 この粘結剤は、精製された天然製品のプロテイン、少量の酸化鉄触媒及び保存料からなり、結合は水分除去による可塑的結合である。少量の添加剤はプロテイン成分の酸化を促進し、注湯後の中子の崩壊性を向上させる。中子造型工程は、粘結剤を砂粒に被覆する混練工程、調湿工程からなる。各種骨材に適用でき、粘結剤1%で、ジルコンサンドを除き4時間以内に平衡強度に達する。追加乾燥すると強度は向上し、高圧ダイカスト中子などにも適用できる。環境問題については、HC、VOCs、HAPs、POMsが大幅に低減している。GMとTeksidで鋳鉄、アルミ鋳物の試作を行い、良好な成績が得られた。
 Hormel Foodsからは日本での鋳造工程の特殊性から鋳型(中子を含む)専業者である日本鋳物中子工業会会員へも紹介したいとの申し出がありました。


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